魔女の釜でサンドウィッチを #56「升」
オリジナルのWeb漫画「魔女の釜でサンドウィッチを」の第56話。
盗みを働いた粉挽き屋
以下のような民話をモチーフにしています。
小麦を仕入れるとき、いつも一回り大きい升を持っていってちょろまかしていた粉挽き屋が聖人から罰を受けました。
「これから一年間、小麦を仕入れるときには一回り小さい升を持っていって盗んでいった小麦を少しづつ返すのです。」
これを聞いた粉挽き屋はすぐに廃業し、かわりに宿屋を開業して一回り小さい升で酒を売り始めました。
それは聖人の耳に入って、粉挽き屋は地獄に落とされました。
懲悪の教訓話ですが、物の見方を変えれば新しい商売が見つかるという知恵も織り込まれていて、好きな話の一つです。
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