魔女の釜でサンドウィッチを #39「蛙」
オリジナルWeb漫画「魔女の釜でサンドウィッチを」の第39話。
道中立ち寄ったオアシスで親切な蛙と出会った砂魔女一行。
新年1本目なので緩めのエピソード。
今回はグリム童話の「かえるの王様」をモチーフにしました。
泉に金の鞠を落とした王女が「生活を共にする」という約束で蛙に助けてもらいます。
王女は城にやってきた蛙と一緒に食事をしましたが、同じベッドで寝ることには堪えられず、とうとう蛙を壁に叩きつけてしまいました。
すると蛙は王子に変わりました。王子は悪い魔法使いに蛙にされていたのです。
結婚した二人の前に、王子の家来が現れました。
彼は王子が蛙に変わった悲しみで心臓が破裂しないよう、心臓の周りに3本の鉄輪をはめていました。
彼が人間に戻った王子を迎えて戻る途中の馬車でバチン、バチンと何かが弾ける音が聞こえました。それは、王子が戻った喜びで家来の心臓の鉄輪が外れる音でした。*1
原話は一つのエピソードに要素を詰め込み過ぎな気もしますね。
「悪い魔法使いに蛙に変えられた人間」というモチーフの民話や童話が多いためか、蛙が人間に戻れた理由についてニコニコ静画で色々な解釈のコメントがついてて興味深かったです。
一応、私なりの理屈はつけていたのですが、民話や童話は読み手なりの解釈をして教訓を得るところに醍醐味があると思うので、ここでは言及せず皆さんの想像にお任せします。
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*1:ドイツ語で「肩の荷が下りる」ということわざに掛けた表現だそうです。